10月1日帰還せよ夜千秋楽
2日死守せよ 夜千秋楽
「帰還」がテレビスタッフで作り、「死守」を塩田さんが担当したとの事。
ああなるほどと、その違いが非常に分かりやすい形で現れていた。塩田さんの舞台が小さいリアリティを重ねた上で舞台というファンタジーをしっかりと作られていた。
愛理の動機や若干の?はあったにせよ時間と場所を描けていて舞台の人だなと改めて感じた。
・1日帰還
浜崎あゆみ大阪城ホールと重なってブラボの前も大賑わい、ファンが女ばかりかと思いきや男が一人でいたり年齢が高かったり。
帰還の主役は熊井ちゃんで雅ちゃんと対立軸。
演技は梨沙子と雅が頭ひとつ抜けていて、
雅ちゃんの演技を表現するなら言葉が客席まで届いていた。
3億円でもキップのいい女っぷりを発揮してたけど雅はまた演技で魅せた。
梨沙子は安定した演技力で元の映画出演者の勝野さんのからみも安心して見れる。
あの役は梨沙子しかできない。
そして本物の役者さんはまず声が違う、この点はまだまだ。
雅ちゃんは女優の方向に力を入れたらもっと伸びる素養がある。
・2日死守
おなじみの塩田さん。帰還がテレビのスタッフで作ったということで人間劇以外は大胆に省略していたのに対し
ディティールに拘ったつくり。
自衛隊の階級で呼ぶ(これは当たり前だけど)タイムスリップした時の愛理の行動。
特筆すべきは萩原まいまいの役がぴったりすぎる。塩田演出が光ってました。
佐紀ちゃんもビビッドで難しい役をこなしていました。途中で感情を爆発させた時は息を呑む迫力。
千奈美が意外に普通に見れて演技力が成長していた。
彼女達は全員成長している途中であり経験を積んで成長していく。
人を育てるというのは時間とコストがかかるものでこれだけの舞台を用意できるというのはよい環境である